海外旅行前に知っておきたい医療情報

重症アレルギー、喘息、1型糖尿病、透析患者などが携帯の対象となります

ペースメーカも対象

欧米では、命に関わるアレルギー情報やインスリン使用中、心臓手術後などの情報をメディカルプレスやネックレスとして身に付けているシステムがありましたが、現在はアラートカードとして常に携帯することが一般化しています。

対象となる情報は重症薬剤アレルギー、重症食物アレルギー、1型糖尿病、重症喘息、心臓ペースメーカ患者、透析患者、心臓手術患者などが相当します。したがって、全ての人に必要なわけではありません。

アラートカードは、意識不明で救急搬送される場合でも、救急隊や病院受け付けで見つけてもらえるように、財布の中など常に目立つところに入れておきます。

「アラート」とは「警告」を意味しますが、カードの内容も文字通り警告の形をとっていればOKで、文章である必要はありません。例えばペースメーカーの患者さんなら「Pacemaker Patient!(私はペースメーカーの患者です!)」の一言で意味は十分に伝わります。

国内では日本語で書かれた側、海外に出かけるときには、英文側が表になるように財布やパスポートに入れておきます。勿論、意識があるときは病院で自分で提示します。国内で「通いなれた病院だから医師も自分のアレルギー情報は把握しているはず」と思い込むのは危険です。重症のアレルギーを持っている人が、夜間救急で病院に搬送された際、禁忌(投与してはいけない)薬を投与され、急死した例もあります。

日本旅行医学会の安全カルテの巻末には、アラートカードの原版が掲載されています。主たる疾患やアレルギー体質に関して、英文サイドはローマ字、日本文サイドは日本語で、氏名、主治医名とその連絡電話番号、メールアドレス、医師のサイン欄を記入し、切り取って2つ降りにすればアラートカードの出来上がりです。命に関わる重要なカードですので、主治医のサインは必須となります。