海外旅行前に知っておきたい医療情報

海外の歯科で受けた治療費は保険でカバーされないので、出発前の検診が大切です

日頃から正しいブラッシングを!

歴史的な遺跡を訪ねたり、ショッピングを愉しんだり、海外旅行の楽しみは人それぞれですが、なかでも「本場の海外料理を堪能したい!」という方は多いはずです。

しかし、旅行中に虫歯が痛くなったり、歯茎がパンパンに腫れてしまったり、入れ歯が破損したりすると、せっかくの食事だけでなく、旅行そのものが満喫できなくなってしまいます。このようなことが起きないように、旅行が決まったら歯科で検診を受けて、虫歯や歯周病を早めに治療することが大切です。

歯科検診を定期的に受けていない方が、旅行直前に歯科検診を受けても、虫歯の本数やレベルによっては、出発前までに治療が完了しない場合があります。旅行の3ヶ月程度前には歯科を受診して、歯石除去や虫歯の治療を受けましょう。

歯科では旅行の出発日を医師に伝えて、もしも虫歯がある場合にはそれに間に合うように治療計画をたててもらいましょう。万が一、治療が完了しない場合には、抗生剤や鎮静剤などを処方してもらいましょう。

海外旅行中に激しい歯の痛みなどが起こるかもしれないという不安な方は、現地の歯科治療を受けるケースに備えて、全身状態、現在の病歴、既往歴、薬のアレルギーの有無などを書いたメモ等(英文診断書、英文薬剤証明書)を携行するとよいでしょう。

歯科の治療費に関しては、海外旅行保険でカバーされないので、日本に比べて高額になります。私はイギリスで奥歯周辺の歯茎に膿がたまって腫れあがっていたので、歯科クリニックを受診したところ、抗菌剤の処方を含めて治療費は2万円を超えました。

腫れが繰り返して起こる歯周病や親知らずは、疲労がたまると再び炎症が起きることがあるので要注意です。炎症を起こしてしまった場合は強く冷やしたりせず、抗生剤の内服が必要です。重篤な炎症が原因で呼吸困難になり、入院が必要なケースもあるので十分に注意しましょう。