海外旅行前に知っておきたい医療情報

時差や食事の変化を考慮して旅行計画を立てることが重要です

シャントで苦労する場合も

透析生活に慣れた患者さんなら、最初は透析がない日に国内旅行をしたり、徐々に期間を延ばして、旅行先で透析を受ける予定を組み入れた国内旅行をして、自身がつけば海外旅行も十分可能です。海外旅行の計画を立てる際はまず、主治医や透析スタッフに相談して、海外で透析が可能な健康状態にあるかどうか、アドバイスを受ける必要があります。

海外で透析を受けるうえで、最も重要な条件は、国内の日常生活で安定した透析が行えているかどうかです。体重や血圧のコうんとロールが良好で、重篤な貧血がなく、電解質(特にカリウム)が大きく変動していないことも渡航の可否を分ける大きな条件です。

透析以外の全身の状態が安定していることも重要な条件です。穿刺は透析の手順のなかで大きな割合を占めています。シャントの状態が悪いと、渡航先でシャントトラブルが生じたり、穿刺に手間取ることがあります。海外では、シャントに使用する針が日本よりも太いタイプしか用意されていないこともあります。普段、シャントで苦労している方は、戦士の部位やこつなどを伝えるか、文書や画像を用意しておく遠いでしょう。

海外での透析の手配ですが、近年は、世界各地で旅行者の透析を受け入れる施設が増えてきていますし、大手旅行会社が扱う透析患者向けのパックツアーもあります。海外旅行の初心者は透析患者向けのパックツアーが安心でしょう。

かかりつけ医療機関の連絡先、腎不全の原疾患、透析希望日、アレルギーの有無、透析方法・時間・回数・ダイアライザー、血圧、投薬内容などの透析条件は主治医に英文で作成してもらう必要がありますので、渡航直前に慌てなくてもよいように早めに相談しましょう。

旅行の計画は、日本との時差を考慮して透析スケジュールを考慮して組み立てることが重要です。透析間の体重増加が多い方や、血清カリウムが上昇しやすい方は、透析と透析の間隔が2日以上空かないように調整しましょう。旅行中の食事も配慮が必要です。日本での生活と異なり、外食が主となりますので、塩分やカリウム、水分を摂り過ぎないように、自分で調整する必要があります。航空会社によっては、事前連絡することで、減塩食やカリウム制限食を用意してくれるところもあります。

事故や自然災害などを考慮して、常備薬は余分に持参します。また、航空機の貨物室は室温が低く、インスリンなど液体の薬剤は凍結する可能性があるので、チェックインする荷物に入れず、機内持ち込み手荷物にする必要があります。病名や使用薬剤を英文で記した証明書を持参すると、通関で役に立ちます。