海外旅行前に知っておきたい医療情報

海外渡航時に英文診断書や薬剤証明書として使用できる自己記入式安全カルテ

医師への症状の伝え方も書いてあります

高齢者は何らかの持病を抱えているのが普通ですし、そうでない場合でも「旅行中に体調を崩したら、言葉が通じないから不安だ…」と海外旅行を敬遠してしまう人は少なくありません。

万一に備えて、主治医に英文の診断書を作成してもらうのも一つの方法ですが、正しい英文診断書の作成方法に精通した医師の数が日本国内ではまだまだ少ないため、現実にはそれほど普及していないのが現状です。

そこで日本旅行医学会では、基本的な情報を自分で記入でき、また主治医に必要な事項を記入してもらえば英文診断書として使える「自己記入式安全カルテ」を、成人用・学生用・小児用の3種類作成し、販売しています。

個人データの記入に始まり、持病のある方向けに糖尿病、高脂血症、不整脈等の情報、過去の病歴・手術歴や服用している薬について、該当する項目をチェックするだけで簡易版の診断書として必要な情報をまとめられるようになっています。

また、自己記入式安全カルテには医師のサイン欄が設けてありますので、入国審査の際などには薬剤証明書、英文診断書、体内医療用金属製品証明書としても使用できます。こうした基本的医療情報に加えて、特に中高年の旅行者向けに、ロングフライト血栓症(旧エコノミークラス症候群)の予防のための開設や出発前の準備、旅行中の注意すべきポイントなどをまとめています。

また実際に海外で医療を受ける必要が生じたときのために、適切な病院のかかり方や簡単な病院での英会話集、またそのときの症状を伝えるためのチェックシートもついていますし、海外で受けた診療内容を記録するためのページもあります。巻末にはアレルギーや喘息、糖尿病などの持病がある方のために、必要な情報を常時携帯できる1枚のカードにまとめた「アラートカード」の雛形と予防接種の記録表も掲載しています。

自己記入式安全カルテは、特に持病がないという人にも役に立ちます。旅行先で病気やケガで病院にかかって薬が必要になった場合、必ず「アレルギーの有無」と「過去の病歴」を訊かれます。逆に言えば「アレルギーがない」「以前に大きな病気をしていない」というのも、重要な医療情報なのです。