海外旅行前に知っておきたい医療情報

喘息やアレルギーなどの持病がある方はアラートカードを薬剤師に提出しましょう

薬局で大半は購入可能です

日本から持参した風邪薬、胃薬などの一般市販薬が足りなくなった場合、そのほどんどは、現地の薬局で購入することができます。日本と同様、空港には必ず薬局がありますし、ほとんどの国は医薬分業が進んでいますので、街中にも薬局はたくさんあります。

アメリカでは、スーパーマーケットの一角が薬局になっており、24時間営業や深夜まで営業をしているところも多いのでいざというときには重宝します。

海外では国によって薬の商品名が異なりますので、薬を探す場合には必ず成分名で探すようにしましょう。鎮痛解熱剤の代表格「アスピリン(aspirin)」は、商品名はいろいろでも世界中の薬局で同様の成分(アスピリン)で販売されています。

下痢止めも使用頻度が高いと思われますが、こちらは「ロペラミド(loperamid)」という成分名で探します。パッケージには現地語と英語が併記されていることが多いので、そこに表示された成分名を確かめれば間違いありません。逆に、英文表記のない現地メーカーの薬は購入を避けたほうがベターです。

自分で判断がつきかねる場合は薬剤師に相談しましょう。英語圏でなくても、空港や大都市の薬局ならば、大抵英語は通じます。薬剤師は症状を訊いてきますが、その内容は「熱はあるか? 咳はどうか? のどは痛いか? 鼻水は出るか?」など世界共通です。旅行のガイドブックや英会話の本に掲載されている簡単な会話で十分にこちらの症状を伝えることができますので、それほど心配要りません。

海外で薬を購入した際には、服用する量に気をつけてください。特に痛み止め・解熱剤を購入する場合は注意が必要です。例えばアスピリンは81mg、100mg、300mg、そして500mgの錠剤があります。500mgのものを300mgと同じと思って服用すると多すぎますので、成分量を確認しましょう。また、風邪薬などに表記されている服用量は20歳から40歳の人を基準にしています。小柄な高齢者が服用すると強すぎる場合があるので、服用量を半分くらいにするとよいでしょう。

喘息や薬のアレルギーがある人は、あらかじめ英文のアラートカード(命に関する重要事項を記入したカード)を用意して、購入時に薬剤師に提示しましょう。喘息の場合、アスピリンでショック症状に陥ることもあります。市販薬といえども薬剤アレルギーで重篤な結果を招くこともありますので十分に気をつけましょう。

中国、東南アジア、中南米などでは、抗菌剤や抗生物質も市販されていますが、乱用するのはやめましょう。インド、中国、アフリカでは偽薬も流通しているため注意が必要です。薬は熱や光に弱い化学物質ですので、保管状態が劣悪だと例え使用期限内であっても、効果が減少している場合もあります。