海外旅行前に知っておきたい医療情報

旅行に行く妊婦さんにとって最も安全な時期は妊娠中期(13〜28週)です

常備薬を忘れずに携帯しましょう

妊娠中に、旅行を計画されている方は少なくありません。飛行機の搭乗に関しては、妊娠経過に問題のない、健康な妊婦では、妊娠36週以前では問題がないとされています。

妊婦に関する航空会社の規定は、国内の航空会社を利用する場合、国内線・国際線を問わず同じとなっており、妊娠36週以降では、同意書と産科医の診断書(搭乗の7日以内に発行されたものに限る)が必要となります。国内線では39週以降(国内線では38週以降)での搭乗は、産科医の同伴が必要となります。

妊婦さんにとって旅行が最も安全にできる時期は、流産や早産が少なく、体も妊娠に適合している妊娠中期(13〜28週)、特に18〜24週が望ましいとされています。妊娠後期(29〜40週)では、子宮増大に伴う体への負担や早産、妊娠高血圧症などが増えるため、妊娠中期に比べてリスクが高くなります。

旅行計画を立てる場合は、担当医とよく相談し、妊娠経過に問題はないか、既に妊娠出産の経験がある方は前回の妊娠経過についても話し、旅行をしても大丈夫かどうかを確認しておくことが必要です。

出血や腹痛の経験のあった場合や赤ちゃんのことを含め、医師が注意深く診ていることもあるので、しっかり確認し、母子手帳に診察結果や検査結果を書いておきましょう。常に自身の妊娠経過を理解しておくことが大切です。里帰り分娩を考えている場合には、妊娠初期から担当医に相談し、妊娠経過を見て里帰りの時期を決定します。

妊娠中の身体は、赤ちゃんを育てるために様々な変化をしています。そのため、貧血、痔、足の静脈瘤などのほかにも、日常的に一時的な低血圧や足のむくみ、頻尿などが起こります。増大した子宮のために不自然な姿勢となり、移動の際にバランスを崩して転倒や捻挫なども起こりやすくなります。旅行のときは動きやすい服装と楽に歩ける平底の靴を準備しましょう。

旅行先で体調がおかしくなったときに備えて、旅先の医療機関の所在、ホテルなどの医療サービスも確認しておくことも大切です。旅行先で医療機関にかかる際には、必ず母子手帳を提出しましょう。