トップページ 近畿 和歌山県・南紀白浜(白浜町)

怪男、白浜をさまよう

光徳寺 光徳寺境内

白良浜(上段):真っ白な砂浜と透き通る海。関西ゆびおりの海水浴場。
円月島(左):波の侵食を受けポッカリと丸い穴をあけた奇岩。春と秋にはこの穴に夕日が沈みとても幻想的。

静岡から車を走らせる事8時間。あたりは観光地独特の風景に変わってゆき、リゾートホテルがにょきにょきと立ち並んでいる。右手にポッカリと丸い穴をあけた奇妙な岩が見えてきた。円月島である。もうしばらくすると小さな町並みへと景観が変わってゆく。白浜の町である。

車を駐車場に入れて、松原へ歩く・・・白、白、白そして水色、青、水色。その名の通りの白良浜が目に飛び込んできた。ここは沖縄?ハワイ??一瞬本土を8時間運転してきた事さえ忘れる。しばらく腰をおろし、一服。まだ5月なのに水着でうろうろしている女の子達をサングラス越しに眺める。一足早い夏の楽しみ、目の保養。あまり長居するとあやしい(さすがに気が引ける)ので腰をあげてゆらゆらと次の目的地?へ。途中ローソンでコーラを買ってのどを潤す。


千畳敷(左):白く柔らかい岩は第3紀層の砂岩からなる大岩盤で、打ち寄せる波の侵食を受けて複雑な形状を成している。
三段壁(右):千畳敷から南に広がる高さ50mの断崖。平安時代には熊野水軍の隠し洞くつだったと伝えられている。

すぐそこに三段壁、千畳敷Pの看板が見える。通りを横断してそこへ車を止める。まずは千畳敷へ。象牙色の岩の階段が紺碧の海へと続いている。近寄ってみる。さっきまで自然ってすげーなと思っていた感情と感動が一転。軟岩に削られた落書き・・・。失望。再びふらふらと三段壁へ。赤十字のアイコンが表示された看板が目に付く。断崖絶壁とはよくいったものである。好奇心で断崖に近付いて下を恐る恐る見下ろす。尻がむずむずしてくる。膝をがくがくさせながらアクセルを踏み、きた道を戻る。


さきのゆ:「日本書記」に牟ろの湯という名で登場する歴史深き温泉。白浜の湯崎七湯のひとつで、無料で入浴できる露天風呂。波打ち際にあるので眺めも最高。

ホップデュロイ:なじみの店。ここのチェリービールがうまい。ほのかにピンクでさくらんぼの香りと程よい甘さなので女性にも好評。

左側に湯気をもうもうとあげながら白浜自慢の源泉「さきのゆ」が見えてきた。玉子の腐った匂いが鼻に付く。タオルを頭に縛って車のドアをあけて、手ぶらで海の方へテクテク歩き出す。湯舟の脇に簡易的につくられた脱衣所で服を脱ぎ湯舟に腕を入れる。「あちっ!」熱い。ここは男のみせどころと、おじいさんしかいない露天風呂で志気を高めて湯をかぶる。頭のてっぺんから寒いのが抜けてゆく。熱いのに鳥肌が立つ。からすの行水程度に湯舟に浸かり、タオルでさっと身体を拭いて、ちょっと前まで着ていたTシャツに再び袖を通す。ぽかぽかしながらちょっとそのへんをうろうろ。

サカサタマゴと看板に描かれている。「サカサタマゴ」カタカナで描くと新手のポケモンのようだ。要は温泉玉子。一個60円なので3個買って120円でジュースも買う。おばちゃんに500円玉を渡す。さて私はいくらおつりをもらったでしょう?ちなみに税込み(H15年5月現在)。玉子を左手で掴み、右手で玉子の上側をスプーンで丸く割って、カリメロ状になったところへ軽く塩をふってスプーンですくって頂く。うまい!軽く3つ蛇のように食べてみた。おやつ代わりになり元気になる。

宿にチェックイン。再放送のドラマをみながら時間を潰す。仕事の時間になったので隣の宿へ顔を出す(お客さんです)。打ち合わせを1時間ぐらいして仕事終わり。近所の郷土料理屋へ晩御飯兼晩酌。名物「めはり寿司」と珍味「うつぼせんべい」その他諸々を食べて、主食?のビールで流し込む。ほろ酔い気分でなじみの店「ホップデュロイ」で再びビール。一人旅(実際は仕事)は寂しいような感じもするが、これはこれでなかなか趣があり気兼ねなくビールが飲めるのでうれしい。早々と10時に宿に戻り、翌日の準備をして就寝。こんな感じで白浜の夜は遠くで聞こえる夜行性若者の声とともにふけてゆく。