青春18きっぷで旅に出よう

春の陽射しがポカポカとしてくると、旅に出る季節。
いつもは車で出かけているけど、今年はのんびり鉄道で出かけてみませんか?

春・夏・冬はのんびり鉄道旅を楽しむのに特にいい季節。
なぜなら安上がりでお得な「青春18きっぷ」というものがJRから発売されるから。
名前だけ聞いたことがある人も多いのでは?
今回はこの「青春18きっぷ」のルールや使い方などを取り上げてみたいと思います。

のんびりローカル線を満喫
のんびりローカル線を満喫しよう

■「青春18きっぷ」のルール ■「青春18きっぷ」フル活用
 

・発売時期は?
・年齢制限はあるの?
・金額は?
・どんな列車にでも乗れるの?
・どうやって使うの?
・利用期間は?
・1日の有効時間はどこまで?
・乗り降りは?
・どこまで行けばお得?

  ・まずは日帰り活用例
・1泊2日で旅に出る
・夜行列車を使う



「青春18きっぷ」のルール

まずは「青春18きっぷ」の基礎知識を。

★ 発売時期は?
2007年の発売時期及び有効期間は以下のようになっています。

★「JR発足20周年・青春18きっぷ」 5日(人)分 8000円
発売期間: 2007年2月20日から2007年3月31日
利用期間: 2007年3月1日から2007年4月10日

発売期間: 2007年7月1日から2007年8月31日
利用期間: 2007年7月20日から2007年9月10日

発売期間: 2007年12月1日から2008年1月10日
利用期間: 2007年12月10日から2008年1月20日
 
★ 年齢制限はあるの?

名前からすると「18歳しか使えないのか」と思いますが、年齢制限はありません。
老若男女問わず誰でも使えます。

 
★ 金額は?

2007年春は「JR発足20周年・青春18きっぷ」
5日(人)分 8000円です!


5日(人)分で11500円です。1日(人)あたり2300円です。
1人で5日分使ってもいいし、5人で使うのもよし。
2人で2日ずつ使って、残りの1日を他人に譲ってもOKです。

 
★ どんな列車にでも乗れるの?

いいえ。乗れる列車はJRの普通列車、快速列車のみです。
あとJR西日本の宮島口と宮島を結ぶ宮島航路も乗れます。
普通列車・快速列車の指定席なら別に座席指定券などを購入すれば乗れます。
逆に「青春18きっぷ」で乗れないのは、特急・急行・グリーン車には乗れません。
もし乗りたい場合は、特急・急行・グリーン料金だけでなく乗車券も必要になりますので注意して下さい。


↑JR西日本の臨時列車<シーサイドきのくに>
季節運行の臨時列車も快速なら「青春18きっぷ」なら乗れる。

←米原〜大阪〜姫路ではJR西日本自慢の新快速にも乗れる

 
★ どうやって使うの?
写真を見てもらえればわかる通り5回分の日付の記入欄があります。
最初の乗る駅で必ず日付を入れてもらいましょう。
駅員がいない駅などでは、車掌さんに記入をお願いします。
青春18きっぷ
 
★ 利用期間は?
例えばこの春の場合なら3月1日から4月10日の間でなら、いつでも利用できます。
しかし余ったからといって夏の期間に持ち越すことはできません。
切符にもきちんと明記されています。
 
★ 1日の有効時間はどこまで?
「青春18きっぷ」が使える1日とは、午前零時からの24時間。
列車に乗っている場合は24時を過ぎた最初の停車駅までになります。
ただし特例として東京・大阪の電車特定区間は終電まで有効になります。

<東京・大阪の電車特定区間(時刻表のピンクのページに載っています)>

■東京附近
東海道本線(東京・大船間及び品川・新川崎・鶴見間)
南武線
鶴見線
武蔵野線
横浜線
根岸線
横須賀線
中央本線(東京・高尾間)
青梅線
五日市線
東北本線(東京・大宮間、日暮里・尾久・赤羽間及び赤羽・武蔵浦和・大宮間)
山手線
赤羽線
常磐線(日暮里・取手間)
総武本線(東京・千葉間及び錦糸町・御茶ノ水間)
京葉線(東京・千葉みなと間及び市川塩浜・西船橋・南船橋間)

■大阪附近
東海道本線(京都・神戸間)
大阪環状線
桜島線
JR東西線
山陽本線(神戸・西明石間)
関西本線(奈良・JR難波間)
片町線(長尾・京橋間)
阪和線
 
★ 乗り降りは?
「青春18きっぷ」は好きなときに好きな駅で自由に乗り降りができます。
途中下車回数に制限はありません。ほんとに気ままな旅が出来ます。
 
★ どこまで行けばお得?
「青春18きっぷ」を使う人の多くはこの辺が気になるところです。
例えば東京駅基準に見ると、
日帰りならば70km以上の所、二宮駅から先
片道ならば141km以上の所、吉原駅から先
これだけ進めば1日あたりのもとが取れてしまいます。

東京から小田原まで往復するだけでもとが取れてしまうので、日帰りにはちょうどいいかもしれません。

ちなみにたびプロ編集部のある静岡駅を基準に考えると
日帰りコースなら東へは熱海駅、西へは浜松駅。
片道コースなら東へは横浜駅、西へは岡崎駅まで進めばもとが取れる計算になります。



■ 「青春18きっぷ」フル活用

ここでは実際に「青春18きっぷ」を使った活用例を紹介します。

★ まずは日帰り活用例
いきなりハードな活用はしんどいので、日帰りで活用してみましょう。
近場でグルっと1周するプランでもいいし、先ほどの静岡駅からなら熱海経由で伊東あたりまで足を伸ばし、温泉などを楽しんで帰ってくるプランはどうでしょう?もちろん湯河原で湯も構いません。

大阪からなら琵琶湖の周りをグルッと周ってくるはどうでしょう?
こう考えると、いろんなプランが浮かび上がってきます。
まずは無理をしない自分に合わせたプランがいいと思います。

 
★ 1泊2日で旅に出る
どこかの温泉地に向けてのんびり普通列車で行くのはいかがでしょう?
現地では宿に泊まり、美味しい食事に温泉三昧!帰りも駅弁をつつきながら帰ってくる。
ただ行きも帰りも同じルートだとつまらないので行きと帰りのルートを違うルートにしてみると、変化がついて面白いはずです。

ワンポイントとしては、何も最初から最後まで「青春18きっぷ」を使うことだけに固執しなくてもいいと思います。
途中の駅までは新幹線や特急を利用して、途中の駅から「青春18きっぷ」を使うことを考えると、さらに遠くへ行けます。

例えば新幹線で岡山へ行き、そこから普通列車で愛媛県の道後温泉や高知県の桂浜、また逆方向の鳥取県の皆生温泉などを目指すのも一つのプランです。
つまり、計画次第でどのようにでも「青春18きっぷ」は使えます。

 
★ 夜行列車を使う

これこそが「青春18きっぷ」の真髄とも言うべきかも。
夜行列車を使うと、「青春18きっぷ」で使える距離が飛躍的に伸びます。
「青春18きっぷ」利用者のための有名な列車として<ムーンライトながら>という東京と大垣を結ぶ夜行快速列車があります。
今ではほぼ全席指定となりましたが、一昔前はこの列車の座席取りがものすごく激しく、東京駅には何時間も前から列ができるほどの人気でした。

2006年3月現在では
東京23:43発  大垣6:53着
大垣23:19発  東京4:42発   というダイヤで運転されています。

ここでワンポイント!
「青春18きっぷ」の有効期間は午前零時からの24時間。
初日に使う場合はまず日付を超える最初の停車駅の横浜までの切符(480円)を買っておくことです。

さて、この<ムーライトながら>から乗り継いで西へ向かって行くと1日でどこまで行けるのでしょうか?時刻表で調べると(東京を金曜日に出発と想定)

東京

大垣

米原

姫路

相生

三原

下関

門司

荒尾

八代
23:43発
<ムーンライトながら> 別途:普通車指定席料金 510円
6:53着
7:00発 快速
7:34着
8:06発 新快速
10:31着
10:38発
10:56着
11:26発
14:02着
14:18発
19:18着
19:27発
19:33着
19:46発 準快速
22:26着
22:38発
24:00着

結果は東京基準だと熊本県の八代という所まで行けるようです。
しかし、このプランは正直僕は実行出来ないです。ほぼ24時間列車に乗りっぱなしですから。

ちなみにこの区間を普通に切符を買うと・・・東京〜八代14,910円かかります。
「青春18きっぷ」を使った場合は
 青春18きっぷ1回分
 東京〜横浜の切符
 <ムーンライトながら>指定券
2,300円
480円
510円
合計
3,290円
となり、11,620円もお得になります。

この他にも「青春18きっぷ」が使える夜行快速列車は
<ムーンライトえちご> 新宿〜新潟
<ムーンライト九州>  新大阪〜博多(季節運転)
<ムーンライト高知>  京都〜高知(季節運転)
<ムーンライト松山>  京都〜松山(季節運転)
などがあり、<ムーンライトながら><ムーンライトえちご>以外は「青春18きっぷ」が使える時期のみに運転されています。



車窓から見られる海
車窓から見られる海の眺めは最高

ローカル線は編成が短い。
ホームでは停車位置にも気をつけよう。

みなさんも「青春18きっぷ」を利用して、ちょっと近場の旅や遠くまでの旅に利用してみて下さい。
病みつきになると思いますよ。

※時刻は「JTB時刻表2006年4月号」を参考にしました。
  お出かけの際は必ずご自分で時刻表をご確認下さい。

文・写真:たびプロ編集部特派員 Railwayこと渡辺宗規